2023年の本10冊

•『ホワイト・フェミニズムを解体する インターセクショナル・フェミニズムによる対抗史』
カイラ・シュラー (著), 飯野由里子 (監訳), 川副智子 (訳)/明石書店

•『ウィッピング・ガール トランスの女性はなぜ叩かれるのか』
ジュリア・セラーノ (著), 矢部文 (訳)/サウザンブックス社

•『教育勅語御真影 近代天皇制と教育』
小野雅章/講談社

•『アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する』
ベンジャミン アリーレ・サエンス (著), 川副智子 (訳)/小学館

•『母を失うこと 大西洋奴隷航路をたどる旅』
サイディヤ・ハートマン (著), 榎本空 (訳)/晶文社

•『新版 慶州は母の呼び声 わが原郷』

森崎和江(著)/筑摩書房

•『第二の性 決定版』
シモーヌ・ド・ボーヴォワール (著), 『第二の性』を原文で読み直す会 (訳)/河出書房新社

•『妾と愛人のフェミニズム 近・現代の一夫一婦の裏面史』
石島亜由美 (著)/青弓社

•『被害と加害のフェミニズム # MeToo以降を展望する』
クォンキム・ヒョンヨン (編著), 影本剛 (監訳), ハン・ディディ (監訳)/解放出版社

•『検証ナチスは「良いこと」もしたのか? 』
小野寺拓也 (著), 田野大輔 (著)/岩波書店

 2023年に出版されたものに限っています。クィアスタディーズやフェミニズムに関連する本で良いものをよく読んだなという印象です。全体的にはセクシズムやレイシズム植民地主義の問題への関心が通底しているところかなと。アリとダンテが唯一の小説なんですけど、新作の小説をあまり読んでいないと思ったので、来年はみんなのおすすめするものに積極的に接してみようかなと考えています。